州スポンサー(州指名)ビザは、オーストラリアの州・特別地域の政府が「この人材はうちの州で必要だ」と指名(nomination)してくれることで申請できる技術移住ビザです。雇用主のスポンサーは不要で、代わりにポイント制と州ごとの職業リスト・条件をクリアする必要があります。
州指名には2種類あります。190(Skilled Nominated)は最初から永住ビザ、491(Skilled Work Regional)は5年間の暫定ビザで、条件を満たすと191で永住に切り替えます。
190と491の違い
| 190 Skilled Nominated | 491 Skilled Work Regional | |
| ビザの種類 | 永住ビザ | 5年間の暫定(provisional)ビザ |
| 指名者 | 州・特別地域の政府 | 州・特別地域の政府、または対象の親族によるsponsor |
| 居住地の制限 | 指名した州に一定期間住むことが期待されます | 指定地方エリア(designated regional area)に居住・就労・就学 |
| ポイント加算 | +5点 | +15点 |
| 永住への流れ | そのまま永住 | 3年経過+収入要件を満たして191を申請 |
| 申請費用 | AUD6,140から | AUD6,140から |
出典:内務省 Skilled Nominated visa (subclass 190)/Skilled Work Regional (Provisional) visa (subclass 491)/2026年8月時点。
共通して必要な4つの条件
- 指名する職業が対象の職業リストに載っていること
- その職業のスキル評価(skills assessment)に合格していること
- SkillSelectでEOI(意思表明)を提出し、招待(invitation)を受けること
- ポイントテストに合格すること(最低65点)
ポイント制の主な配点
招待を受けるには最低65点が必要ですが、実際には人気職種ほどボーダーが上がります。留学生が現実的に伸ばせるのは「英語」「オーストラリアでの就労経験」「オーストラリアでの就学」「州指名」の4つです。
| 項目 | 配点 |
| 年齢:25〜32歳 | 30点(18〜24歳と33〜39歳は25点/40〜44歳は15点) |
| 英語力:Proficient(IELTS各7.0相当) | 10点 |
| 英語力:Superior(IELTS各8.0相当) | 20点 |
| オーストラリアでの就労経験:1〜3年 | 5点(3〜5年は10点/5〜8年は15点/8年以上は20点) |
| 学歴:学士以上 | 15点 |
| 学歴:オーストラリアのディプロマ・トレード資格 | 10点 |
| オーストラリアでの2年(92週)就学 | 5点 |
| 地方(regional)での就学 | 5点 |
| Professional Year(会計・IT・エンジニア) | 5点 |
| 認定コミュニティ言語(NAATI等) | 5点 |
| パートナーのスキル | 10点 |
| 州指名 | 190は5点/491は15点 |
出典:内務省 Points table/2026年8月時点。就労経験の合計上限は20点です。
「地方(designated regional area)」の定義
移住制度上の「地方」は非常に広く、シドニー・メルボルン・ブリスベンを除くほぼすべての地域が対象です。パース・アデレード・キャンベラ・ホバート・ゴールドコースト・ニューカッスル・ウーロンゴン、そしてビクトリア州のジーロング(Geelong)もCategory 2として地方扱いになります。
つまり「地方」といっても、必ずしも田舎に住む必要はありません。メルボルンから電車で約1時間のジーロングも対象エリアです。地方の教育機関で学位を取ると、485の滞在期間が1〜2年延びるという優遇もあります。
対象エリアはポストコードで指定されています。出典:内務省 Designated regional areas。
州ごとに条件が違うという点が最大の注意点
190・491は「州のプログラム」なので、対象職業・必要な英語力・居住実績・就労実績・優先分野は州ごとにまったく異なります。さらに毎年の割当枠(allocation)によって募集の開き方も変わり、年度途中でクローズすることもあります。
- ビクトリア州(メルボルン):分野を絞った優先招待の傾向が強く、医療・教育・IT・トレードなどが中心
- ニューサウスウェールズ州・クイーンズランド州:州内での就労実績・居住実績を重視する傾向
- 南オーストラリア州・タスマニア州・北部準州:地方の人材確保に積極的で、卒業生向けの枠が比較的取りやすい傾向
⚠️ 州指名の要件は年度ごとに大きく変わります。上記は傾向の説明であり、最新の要件は各州政府の公式プログラムページで確認する必要があります。Time Studyのマイグレーションエージェントが、ご希望の職業について現時点で狙える州を個別にお調べします。
491から191(永住)への流れ
- 491を3年以上保有し、ビザの条件(地方居住・就労)を守っていること
- その3年間、一定の課税所得(income threshold)以上の収入があること
- 申請費用はAUD630から(190・186より大幅に安い)
出典:内務省 Permanent Residence (Skilled Regional) visa (subclass 191)。
地方の雇用主スポンサー(494)という選択肢
州指名ではなく、地方の雇用主にスポンサーしてもらう494(Skilled Employer Sponsored Regional)という5年間の暫定ビザもあります。給与要件はTSMIT(2026年7月からAUD79,423)以上で、こちらも3年後に191で永住を目指せます。都市部で482のスポンサーが見つからない場合の現実的な代替ルートです。
留学生が州指名を狙うときの現実的な設計
- コース選び:州の優先職業リストに載っている職業につながるコースを選ぶ
- 就学地:地方キャンパスを選ぶと「地方就学+5点」と「485の期間延長」が得られる
- 英語:IELTS 7.0(10点)か8.0(20点)まで伸ばすかで合否が分かれます
- 就労:卒業生ビザ(485)の期間に指名職業でフルタイム就労し、1年で5点を確保する
▼ コース選びから逆算する
Time Studyのサポート
Time Studyはマイグレーションエージェント常駐・監修の留学エージェントです。ポイントの積み上げ方、狙える州の選定、スキル評価機関の要件確認まで含めてご相談いただけます。学生ビザの申請代行は無料です。
あわせて読みたい関連ページ
ビザ申請は登録移民代理人(MARA)が担当します
Time Study のビザに関するご相談・書類作成・申請手続きは、オーストラリア政府の移民代理人登録機関 OMARA(Office of the Migration Agents Registration Authority)に登録された登録移民代理人(Registered Migration Agent)が担当・監修しています。
| 担当者 | Sun Mi Hislop(Sally Hislop) |
|---|---|
| MARN(登録番号) | 1383279 |
| 登録状況 | Registered(現在有効)/最新の登録開始日:2025年4月22日 |
| 所属事務所 | Hislop Migration Services Pty Ltd 56 Lodge Road, Wooloowin QLD 4030 |
| 関連事業者 | Time Study Pty Ltd(Suite 804, 343 Little Collins Street, Melbourne VIC 3000) OMARA 公式登録簿に、本代理人の関連事業者として記載されています。 |
MARN(移民代理人登録番号)は、OMARA 公式登録簿 mara.gov.au でどなたでも検索・確認いただけます。上記は 2026年8月9日 時点の公式登録簿の記載内容です(登録簿最終更新:2026年7月1日)。移民代理人の登録は毎年更新制のため、最新の登録状況は公式登録簿でご確認ください。
【重要なお知らせ】Time Study Pty Ltd はオーストラリアの政府機関ではなく、内務省(Department of Home Affairs)をはじめとする政府機関と提携・関連する組織でもありません。ビザの申請は、ご本人が直接オーストラリア政府(ImmiAccount)に対してご自身で行うこともできます。当社にお支払いいただく費用は、任意でご利用いただくサポートサービスに対する手数料であり、政府に支払うビザ申請料(VAC)とは別のものです。本ページの内容は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の法的アドバイスではありません。ビザの要件・費用・処理期間は予告なく変更されるため、最新の正式情報は必ずオーストラリア内務省 公式サイトをご確認ください。






